絵画で見るギリシャ神話

ギリシャ神話の世界を絵画を通して見ていきます

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ゼウス(2):ゼウス vs. テミス(季節と運命)

ゼウスがメティスを飲み込んでアテナを生んだ後、彼の2人目の奥さんとなったのはテミス(Themis)でした。テミスというのは「掟、さだめ」といった意味だそうです。このテミスとゼウスから、ホライとモイライという3人娘が2ペア生まれます。計6人。

ホライ(Horai:ホーラの複数形)は「季節」の意味だそうです。メンバーは次の3人。
 ・秩序を表わすエウノミア(Eunomie)
 ・正義を表わすディケー(Dike)
 ・平和を表わすエイレネー(Eirene)
「季節」という言葉で、時間的秩序と、社会的秩序の2つの意味を象徴しているようです。英語の時間のhourという言葉は、このHoraiに語源があるという人もいました。

ホライの絵はなかなか見つかりませんでした。再掲になるけど、ボティチェリの「ビーナスの誕生」で、ビーナス奥様に右から布をかけようと駆け寄ってくる女性がホライの一人だそうです。
botticelli02.jpg

「季節」の神と言うけど、この絵で布をかけようとしてる女性は、明らかに「社会秩序」の代表者としてのホライでしょうね。「ホライほらほら、アフロディーテ様、そんな裸の格好のままじゃ、困りますですわよ!」とか言いながら布をかけたに違いありません。まったくヨケーなことをしてくれるものです。

もう一組の3人娘モイライ(Moirai:モイラの複数形)は「運命」の意味だそうです。次の3人。
 ・クロト(Klotho):糸を紡ぎだす人
 ・ラケシス(Lachesis):分ける人
 ・アトロポス(Atropos):曲げない人
この3人娘は、人間の寿命を司っている模様。

役割としては、クロトが糸を紡ぎだして生命を生み出す。次にラケシスがその糸の長さを決める。最後にアトロポスが一旦決定された長さを決して変えないように裁断する。糸の長さが人の運命に相当する。

クロトから英語の「布」を意味するclothができたそうです。Moiraiからメリット(merit)ができたと書いてある本もあったけど、真偽は調べてみないと分かりません。

モイライはローマではパルカイ(Parcae:パルカの複数形)と呼ばれ、これが語源的にはfate(運命)という言葉につながっているそうです。
cuadro_julio_2001_limpio.jpg

Francisco de Goya y Lucientes The Fates (Atropos) (c.1819-1823)

vedder16.jpg

Elihu Vedder Fates Gathering in the Stars (1887)

pow991122_2005.jpg

Unknown  The three Fates Oil painting on wood, Antwerp, c. 1590

strudwick11.jpg

John Melhuish Strudwick   A Golden Thread Painted in 1885 Oil on canvas

fates03.jpg

Unknown

ちなみに、プログレのELP(Emerson, Lake and Palmer)の曲に「運命の3人の女神(The Three Fates)」というのがありますね。
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